ロシア語由来の日本語で有名なところはイクラとかアジトなんかありますが、
じゃあロシア語になった日本語はあるのかっていうのをロシア人パートナーに聞いてみました。
そしたらすんごいことになった。(笑)
めちゃくちゃ笑えたのでぜひみなさんと共有したく!
注意書きとしては、
- 知っている、使っているのは主に若者のみ
- ネットスラングも含まれている
- ロシア旅行ではほぼ役に立たない
などが挙げられます。
ここで知ったからといって鉄面皮のようなロシアのおばちゃんたちに使おうとしても、
「あァ?」
とぶった切られるだけです。
自己責任でお願いします(^▽^)/
ロシア語になった日本語 一般編
まずは無難な一般編から。使いどころがむずかしいけど堂々と使えることばです。
вата(ヴァタ)
はい、綿でございます。
ロシア語のв(ヴ)は日本語のワ行で読まれることが多いので、文字通り「ワタ」ですね。
コットンです。
とある日本庭園を散歩していたとき、綿花が咲いてたんですね。で、ナマ綿花はじめてだったので、
「あ、ワタが咲いてる~!」
と叫んだらパートナーが驚いて、
「え! いまワタっていった? ロシア語でもワタっていうんだけど…」
ということでвата=綿が発覚。
рикша (リクシャ)
人力車のこと。
いや、力車とは言わないよね…。人はどこへいった。
しかし驚くべきことに、ロシア語の「リクシャ」に日本的なものはまるでないらしい。
彼らのイメージはインドとかそっちの方だそう。⇩
たしかに人力車だわこれも…
おもしろい。
караоке(カラオキェ)
カラオケはもはや日本の文化でしょう。
空のオーケストラってことでちょっと英語入っちゃってますけども、もう世界に通用する言葉ですな。
цунами(ツナミ)
ツナミは英語にもなってますね。
それだけ日本が象徴的なくらい被害に遭ってるともいえます。
(東南アジアでも多いですけどね)
甚大な災害も経験した日本なのでけっして喜ばしいことではないんですけど、日本人として身が引き締まる思いがしますね。
васаби (ヴァサビ)
おなじみ、わさびです。
モスクワでも日本料理風のレストランは人気で、チェーン店をあちこちに見かけました。
あ、でも、суши(スシ:寿司)レストランで寿司もどきをオーダーしたとき、わさびはついてなかった気がする。

хикки (ヒッキ)
キタ――(゚∀゚)――!!
まじですかー?
いや、ほんとに「ヒッキ」というらしいです。
いるんだね、ロシアにもひきこもり。
パートナーいわく、
ロシアは日本より貧しいからふつうは外に出て働く
だからヒッキは日本に比べたら少ない
とのこと。
なるほど、すごいごもっともな意見だ。
кун/чан(クン/チャン)
これもすごくおもしろいですね!
クンは「~君」、チャンは「~ちゃん」からきています。日本語そのまんま!
どちらも恋人としてのボーイフレンド、ガールフレンドの意味と、男友だち、女友達の意味があって、使い分けをしているとか。
使い方としては、
女の子が自分のボーイフレンドを紹介するとき、「мой(モイ)кун (クン)」で「私の彼氏」
男の子が自分のガールフレンドを紹介するとき、「мая(マヤ) чан(チャン)で「僕の彼女」
というかんじだそう。
ロシア語になった日本語 オタク系(日本カルチャー好きともいう)
日本のサブカルが好きなロシア人を筆頭に、若者に浸透しつつある「新しい」ことばたち。
коспрей(コスプレイ)
コスチュームプレイのコスプレはもはや日本語だそうです(笑)
アニメ好きとコスプレ好きがリンクするのは日本もロシアも変わらないみたいですね。
аниме (アニメ)
絵はコスプレですが。
アニメが日本語かというと疑問に感じるかもしれません。
だってもともとはアニメーションっていう英語からきてるわけだし。
日本語って外来語を最初の文字だけ抜き取ったり略語にしたりして独自に使ってますよね。
さっきのコスプレもそう。
英語の転用じゃなくて日本語らしい略語の流用なので、やっぱり「アニメ」も日本語といえるのかなと。
сейю(セイユー)
スーパーマーケットじゃないほうの声優です。
セイユーなんて会話に必要なのかとは思うんですが、声優がは日本だけじゃなくロシアのアニヲタにとっても重要らしいですね。
私のパートナーは自分では「ワタシはオタクじゃない」と言い張ってますが、一般人から見たらすごいアニメに詳しい。
私より声優にも詳しい。
それで、
манга(マンガ)
日本語の漫画(マンガ)がそのままロシア語で書かれているだけ。
それで通じちゃうんだからすごい。
なんかうれしい。
эччи (エッチ)
パンチラとかきわどい角度の絵などを扱うジャンル。
イメージとしては少年誌にあるようなちょっとエッチなシーンというあたりか。
ちなみに、エッチの「H」が「Hentai」からきていることを、みんな知ってるらしい…
なんか恥ずっ!
цундере (ツンデリェ)
でました、ツンデレ。
日本語と意味合いは同じようです。
完全にアニメ、マンガのキャラですね。
ていうか、ロシア人そのものがツンデレですよ。
笑わないのにじつは親切とか(笑)
моэ (モエ)
画像がなくてごめんなさい。
日本でいう萌えキャラのイメージに近いようなんですが、なんか条件がけっこう細かくて。
彼いわく、
というので、結局私にもよくわかりませんでした。
とりあえず「萌え」からきているのはまちがいなし。
сёнен(ショーネン)
いわゆる「少年ジャンプ」「少年マガジン」などから「少年」部分だけをぬきとって、単体で各ジャンルを表わしたことば。
「ショーネン」といえばそれだけで少年マンガ、少年アニメをさすようです。
мена(ミェハ)
人が搭乗する操縦するマシーンのジャンル。
もともと「メカ」は「メカニック」とか「メカニズム」から最初の2文字をとって作られた日本語(造語)だそうです。
ロシア語だとメカの「カ」が「ハ」の音に似てますけど、語源は日本語のメカでまちがいないらしい。
彼いわく、
とか。
うーん、よくわからない。
とりあえずガンダム的なものは「メカ」で通じるらしい。
няшный(ニャーシヌィ)
一見すると、フツーのロシア語じゃん?という響きですが、これも日本語由来なんですって。
どの部分が日本語?
ヒント:ネコの写真
いや、もっと具体的にいうと、
萌えキャラ的なものの「ネコ語」=「~なんだニャ」からきているという…!!
英語のcuteと同じ使い方だそうです。
ロシア語って語尾が「~ニャ」とか「~ニェ」とかたくさんあるので、ニャーシヌィってごく自然な響きなんですけど…
「ヒッキ」と同じくらいのびっくりな由来でした。
萌えキャラの「○○だにゃ」から「かわいい」とは。
ガチで日本語からロシア語が創作されてしまった件…
ロシア語になった日本語 R指定(笑)
хэнтай (ヘンタイ)
アダルトDVD屋にて。
「へへっすいませーん。ヘンタイ、ありますかね?」
「お客さんも好きだねえ。…ついてきな、コッチだよ」
という会話が成立するのだろうか。
шибари (シバリ)
好きなひとは好きな…ジャンルですね。
どんな日本をリスペクトしたらこんな言葉が出てくるんだろうか…
ちなみに私のパートナーは日本のヘンタイ文化が大好きとのこと(;’∀’)
буккаке(ブッカキェ)
まとめ
いかがでしたか?
あした使えないものばかりでしたね!
いまのロシアの10代、20代はかなりグローバルになっていて、英語が堪能な人も増えています。
私が思った以上に日本のサブカルも浸透していて、誇らしいやら恥ずかしいやら。
つぎにロシアにいったら、観光客がいかなそうなオタクの店にも行ってみたいと思います。
あそうだ、отаку(オタク)も通じる人には通じるらしいです(笑)
最後までお読みいただきありがとうございました。
楽しんでいただけたら幸いです。
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