ロシア語会話を学ぶ用に特におすすめなのは、『3パターンで決める 日常ロシア語会話ネイティブ表現』です。
『3パターンで決める 日常ロシア語会話ネイティブ表現』 大山麻稀子、須藤アレキサンドラ著 徳永晴美監修(語研)
会話、コミュニケーションを目的としたシチュエーション別の会話表現集。
『日常ロシア語会話ネイティブ表現』には一つの言い方につき3パターンの表現がありますが、すべて覚える必要はありません。
ロシア語にはていねいな言い方と親しい間柄での言い方と、大きく分けて二種類あるからです。
旅行のシチュエーションで使うならていねいな方を、友人に使うならカジュアルな方を覚えればOK
◎誤解を解いたり不快感を表わしたりと、かゆい所に手が届く表現が3パターン用意されている(ていねいな言い回し2種とカジュアルな言い回し1種)
◎すべての単語にフリガナがふってあるが、実際の音声に寄せた表記になっており、音のイメージがしやすい
◎各モデル会話にはポイントとなる重要単語、関連語、別の慣用表現や文法の活用例が載っていることもあり、か
なりの語彙力・表現力が身につく
会話の実例集はフレーズを声に出すことをくり返して丸暗記していくしか覚えられません。
そして覚えたものは使わないとどんどん忘れてしまいます。
文法はともかく、会話に関しては相手がいないとなかなか身につかないんですよね…。
アウトプットの練習はやはりロシア人の友人を作るか、ロシア人のコミュニティに参加して相手になってもらうのが手っ取り早いです。
相手がいなければ使う機会を自分で作って(たとえばロシア旅行を計画するなど)、
そのシチュエーションを想像し、
使いどころのイメージをしていくのみ。
せっかくなら、覚えたロシア語を使ってみたいものです。
カタコトでも、まちがっていても、通じたときは大変うれしいですよ。
『たったの72パターンでこんなに話せる ロシア語会話』 欧米・アジア語学センター、 ジダーノワ・エレナ著(明日香出版社)
「~したいです」「○○はどこですか」といったごく基本的な文型をおさえつつ、
同じ型を繰り返し表示することでパターンとして覚えてしまおうという構成。
◎文字も大きく、余白も広いためストレスなく読める
◎簡単だけど超重要な基本文型が豊富にあり、これを覚えればロシア旅行のハードルはかなり下がる
◎基本パターン+応用パターン(否定形と疑問形)をくり返せる
◎イラストが内容のイメージにそっている(ちょっとした息抜きになる)
どの本を使っても基本的にはフレーズごと丸暗記するしかありませんが、本書ではあまり長すぎる文はありません。
また、
基本パターンを繰り返した後に、応用パターンとして否定パターンと疑問パターンを繰り返す構成になっているので、
否応なく頭にすり込まれていきます。
少し気になる点は、カタカナルビにばらつきがあること。
ロシア語ではアクセントのある部分はのばして読むので、
たとえば「ресоран(レストラン)」を「レスタラーン」と表記する学習書が一般的ですが、
本書では「レスタラン」と引きのばさずに書いてあります。
すべてではなく、一部の単語はこのように「ロシア語をカタカナ表記する際のの暗黙のルール」に沿っていません。
カタカナに頼らず付属の音声を聞きこめば何のことはないはずなので大きな問題ではありませんが、ちょっと気になりました。