ロシア人ってスキンシップが激しいと聞いたけど、男同士、女同士ではどんな挨拶をするの?
今度ロシア人と会うことになってるんだけど、挨拶の仕方とかどうしたらいいんだろう?
こんな疑問にお答えします!
ロシア人の挨拶ってどんなの?
男性同士ならハグ&握手
女性同士ならハグ&チークキス
が一般的です。
ハグとはぎゅっと抱きしめること。
チークキスとはほっぺた同士を軽く触れ合わせること。
いわゆる唇同士のキスは友人関係であればしません。
↑ただし例外もあります。
本記事後半「おまけ」に載せているので、興味がある方は目次からどうぞ。(笑)
男性同士ならハグ&握手

私が目にしてきた男性同士の挨拶は圧倒的にハグと握手が多かったです。
私のロシア人パートナーには超仲のいいポーランド人の親友がいるんですが、ふたりは待ち合わせ場所で会った瞬間、ハグ。
(いつも会ってるじゃん…)
私と3人で食事をした後、別れるときに二人はガッチリ握手。

日本人同士ではまず見ることのない「友情表現」にジワる。
さらにウラジオストクへ一人旅をしたとき、若いロシア人ファミリーのお宅にホームステイさせていただくことになったことがありました。


空港へ迎えに来てくれたファミリーのパパさんは、初対面でにこやかに握手。
数日間ホームステイをしたあと、帰国する際には力強いハグ。
これには驚きと、ドキドキと、「友情の証」を認めてもらえたようなこそばゆさを感じました。
友情のハグは仲が良くないとしない
男同士のハグはごく自然で誰でもするらしいのですが、ある程度仲がよくないとやらないようです。
ハグになじみのない日本人がロシア人にあいさつをするなら握手の方がハードル低そうですが、
- 相手がハグで来るのか?
- 握手で来るのか?
に関しては、
雰囲気と相手の動きに合わせればいい
ですね。
「察しのプロ」である日本人の私たちなら、ハグか握手かで迷うことはあまりないと思います。
女性同士ならハグ&チークキス


女性同士で多いのはハグとチークキスです。
少なくとも私はロシア滞在時に、女性同士であいさつ代わりに握手するところを見たことがありません。
(もしかしたら私の知らないだけかもしれませんが)
私がモスクワのカフェで暇つぶししていた時も、待ち合わせで来る男性同士では握手とか二の腕をバンッと叩くしぐさをしているのを見ました。
でも女性同士では軽いハグ程度。
「ハァイ!」って感じの挨拶だけで済ませる人も多かったですね。
チークキスといえば、彼のお母さんに会ったとき、別れ際に両頬にチークキスをいただきました。
チークキスなんか人生30年以上生きてきて誰ともやったことないし、やり方なんてまったく知らない!
知らないよ!!(;’∀’)
しかし女性の皆さん、ご安心ください。
うまく言えませんが、その場の空気でわかります。
あ、チークキス来るな、と。
ごく自然に相手の顔が近づいてくるので、右か左か、とにかく近い方の頬を少し前に差し出せばOK。
その後、反対の頬も相手に向ければ、相手の方がこちらに向かってきてくれます。
それが正解なのかうまくできたのかはわかりません。
しかし大切なのは、親しくなった相手に感謝と別れの名残惜しい気持ちを伝えることができたかではないでしょうか。
彼のお母さんに、私の緊張やぎこちなさはわかっていたと思いますが、言葉は通じなくても私の行為はきちんと届いたはずです。
あいさつのやり方とかマナーとか気にすることは大事ですが、多少無作法になってしまっても心からの気持ちを表現できれば必ず相手に伝わります。
はじめて会うロシア人にはどんな挨拶がいいの?


ロシア人との警戒心の壁を越えて仲良くなると、ものすごい義理堅い友情を結べます。
しかし壁を乗り越えるまでは不用意な接近も嫌がられてしまうことが多い。
そのため、初めて会うひとやまだそこまで仲良くなっていないひとには、会っていきなりハグや握手をするのではなく、相手の反応を見たほうがいいですね。
(繰り返しますが「察し」は日本人の得意ジャンル)
ロシア人はいつも怒ったようなぶぜんとした顔をしてますが、じつはかなりの人見知り。
「笑わないロシア人」は世界的にも有名ですよね。
モスクワでサッカーのワールドカップが開催されたときも、モスクワのカフェ店員は「笑う練習」までさせられたそう(;’∀’)
いわば、ツンデレ。
幸いなことに?私の知り合いの多くは社交的なロシア人でしたので特に問題はありませんでした。
グローバルな仕事を持っているロシア人は人並みに愛想がいいのかもしれません。
一口に「無愛想なロシア人」といっても、いまは社交的なひとも増えています。
相手の反応をよく見て、友情をはぐくみましょう。



でも旅行してみると典型的な無愛想ロシア人はたくさん見かけます(笑)
まとめ
ペンパルと会う、ビジネスで会う、デートで会う…
理由はさまざまですが、第一印象のあいさつってとっても大事。
そして別れのあいさつはもっと大事。
言葉が十分に通じなくても、本当に心を込めた態度は相手に伝わります。
「ハグの強さってどのくらいがいいの?」
「チークキスってどうやるの?」
そんなことは実はそれほど重要じゃない。
あいさつは目的ではなく、手段です。
目的をしっかり果たせるよう、誠意が伝わるようにトライしてみてください。
今回は以上です。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!


おまけ:男同士でキスしてるロシア人いるけど?
先ほどロシア人の男同士で友情のキスをする人はいない…
と言ったものの、いました。
しかも、ロシア(ソ連)のトップじゃないか。
1964年~1982年までソ連の首脳だったブレジネフはロシア式の歓迎のキスで各国の首脳を迎えた、という記事があります。
⇒「ブレジネフ書記長の熱いキスから逃れるため必死になった首脳たち」ロシアビヨンド(外部サイトへ)
また、ブレジネフの前のリーダー、フルシチョフも宇宙飛行士ガガーリンをキスで迎えています。
これを見た私。
「ロシアでは男同士でキスしない」と言い張っていた彼に、鬼の首をとったかのような勢いで言いました。



ホラ!男同士でやってるじゃん!しないとか言ってさ~
「待って。」





彼はロシア人じゃない



え。いや、ロシア人だよ。ウィキペディアに書いてあるよ(;’∀’)
1894年4月17日、ロシア帝国のクルスク県カリノフカに生まれる。父親セルゲイ・フルシチョフは炭坑夫。母親はクセニア。母方の祖父は農奴でロシア帝国陸軍に勤務していた。家族とともにウクライナ・ドンバス地方のユゾフカ(スターリノ、現在のドネツィク)に移る。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



ハ! ロシアではだれも信じてないね!



(あれ、なんか雲行きが怪しくなってきたぞ…)
あ、あのさ、ブレジネフもしてるよ、たくさん。
で、写真を見せる。



ハハ~! コミュニスト(共産主義者)はねえ、キスして周りをどんどん仲間にしたんじゃないかな!!



そっすか。。。
ロシア人にソ連のジョークが通じなくてめんどくさいことになる。

